案件タイプ
ブランドごとの商品企画、店舗網、在庫処分は短期利益を振らせやすく、スポンサーが施策の時間軸を統一することが非公開化の事業論理になった。 子供服は流行、季節、サイズ別在庫が粗利を大きく左右するため、ブランド整理と在庫処分に時間がかかる。非公開化の合理性は、ブランド別粗利、在庫回転、不採算店の整理と、最終的なファンドの出口価値で見る必要がある。
SBI系ファンドが買い手で経営陣主体のMBOとは資料上確認できず、既存支配株主によるスポンサー主導型として扱うのが適切である。
読みどころ
下限なしは既に60%超を持つ支配状態を反映し、上限なしは再建に賛同して退出する株主の応募を数量で制限しない設計だった。
30,590株取得で単独90.48%へ到達し、特別関係者3.11%を含めると完全化の残存対象は小さいが、比率の主体は分けて表示すべきである。
市場終値と3か月平均の双方に約2割の上乗せがあり、極端なプレミアムではないものの再建リスクから退出する具体的な対価を示した。 45,000円の上乗せは約2割だが、新株予約権は行使価格との関係から1個1円とされた。普通株主の退出条件とストックオプション保有者の経済条件は異なるため、一つのプレミアムで一括評価できない。
普通株主には45,000円の現金化機会がある一方、行使価格が高い予約権には1円しか付かず、証券種類で経済条件が大きく異なった。