検証済みTOB事例

ファブリカトヤマのTOB・MBO事例:澁谷工業株式会社(2009-07-07公表・2009年収録)

ファブリカトヤマは、澁谷工業が包装・製造装置の技術と顧客基盤を取り込む産業買収である。機械メーカー同士の補完性はあるが、受注産業では案件の検収時期と個別原価が利益を大きく動かすため、統合の合理性と少数株主の退出価格を分けて評価したい。

主要条件

対象会社 ファブリカトヤマ 3129
買付者 澁谷工業株式会社 ファブリカトヤマ←澁谷工業株式会社
TOB価格 152円 比較基準株価: 136円
プレミアム +11.76% market_close_before_announcement
公開買付期間 2009-07-08 - 2009-08-26 代理人不掲載
最終進捗 成立(一次資料で結果確認) 2009-08-27 / 株式会社ファブリカトヤマ株式に対する公開買付けの結果及び子会社の異動に関するお知らせ

TOB応募の確認事項

案件の読み方

条件メモ

買付価格は152円、比較基準株価は136円です。

プレミアムは+11.76%で、分類は標準的プレミアムです。

公開買付期間は2009-07-08 - 2009-08-26、進行状況は終了として整理しています。

最終進捗は成立(一次資料で結果確認)、最終イベントは2009-08-27の「株式会社ファブリカトヤマ株式に対する公開買付けの結果及び子会社の異動に関するお知らせ」です。

確認ポイント

  • ファブリカトヤマと澁谷工業株式会社の資本関係、応募契約、買付予定数の下限・上限、成立後の上場維持または非公開化方針を確認する。
  • 最終判断では速報だけでなく、対象会社の意見表明、公開買付届出書、訂正届出書、結果公表を確認する。

一次資料に基づく案件別分析

結論

ファブリカトヤマは、澁谷工業が包装・製造装置の技術と顧客基盤を取り込む産業買収である。機械メーカー同士の補完性はあるが、受注産業では案件の検収時期と個別原価が利益を大きく動かすため、統合の合理性と少数株主の退出価格を分けて評価したい。

確認した事実

  1. f513-structure 確認済み 包装機械メーカーの澁谷工業が、医薬・食品向け装置などを手掛けるファブリカトヤマを子会社化し、設計・製造・販売を補完する戦略TOBだった。

  2. f513-price 確認済み 買付価格152円は公表前終値136円に約12%、1か月平均127円に約20%、3か月平均117円に約30%、6か月平均110円に約38%を上乗せした。3か月基準の算術比較は29.91%で、複数期間ともプレミアムだった。

  3. f513-terms 確認済み 2009年7月8日から8月26日まで35営業日を設定し、最大12,236,556株を対象に上下限なしで応募全数を取得した。上場廃止を必ずしも企図しない条件だった。

  4. f513-opinion 確認済み ファブリカトヤマは澁谷工業との技術・営業連携に合理性を認めてTOBへ賛同した。上場維持の可能性があるため、応募するかは株主自身の判断に委ねた。

  5. f513-timing 確認済み ファブリカトヤマの本件は2009-07-07に公表され、買付期間は2009-07-08から2009-08-26まで、確認した最終結果又は後続開示日は2009-08-27だった。

  6. f513-result 確認済み 応募・取得は8,978,752株で、買付者の株券等所有割合は73.38%となった。発行済株式を分母にした子会社異動表では73.09%であり、算定基準の違いがある。

  7. f513-ownership 確認済み 本調査で採用する最終状態は「成立(8,978,752株取得、結果通知基準73.38%で子会社化、結果時点は上場維持の可能性)」である。

背景

充填・包装装置と医薬製造設備は顧客工場の仕様に合わせた設計、検証、保守が必要になる。両社のエンジニアリングと顧客基盤を合わせれば、製造ライン一式の提案範囲を広げられる。

完全化を当初の必須目的としない部分的な支配取得では、売却株主と残存株主の選択を守ることが重要である。対象会社が賛同と応募推奨を分離した点は上場維持型の特徴となる。

なぜこの取引が選ばれたか

上下限なしは応募量にかかわらず全数を取得し、支配割合を市場反応に委ねる設計だった。下限がないため子会社化保証はないが、35営業日で株主が連携効果と価格を比較できた。

73.38%は安定支配を確立する一方、少数株主を残す。73.09%との差は単元未満株を含む議決権分母と発行済株式分母の差であり、一方を削除せず出典基準を付けるべきである。

プレミアムの読み方

152円は終値136円に約12%、1か月平均127円に約20%、3か月平均117円に約30%、6か月平均110円に約38%高い。従来記録の3か月116円・31%は一次資料の117円・約30%と合わないため修正した。算術上の3か月比は29.91%で、開示の概数表現と計算値を矛盾なく併記できる。

少数株主の論点

応募者は152円で装置受注の波を現金化し、残存株主は澁谷工業との共同開発効果へ参加した。残る側は親会社取引と流動性低下を監視し、買い手は案件別の採算管理を負う。

結果の評価

8,978,752株の取得でTOB分母の所有割合は73.38%となり、発行済株式基準の73.09%とはわずかに異なる。支配権取得は成立したが、装置受注残、検収遅延、案件粗利、部品共通化、サービス売上が改善したかは未確認である。分母差を保ったまま、技術統合の成果を運用KPIで追う必要がある。

確認できない点・限界

対象意見と澁谷工業結果で価格、8,978,752株、二つの比率を確認した。後続完全化の有無、統合後の製品別売上、上場廃止時期は結果通知から断定していない。

資料一覧

このTOBの位置づけ

案件タイプ

充填・包装装置と医薬製造設備は顧客工場の仕様に合わせた設計、検証、保守が必要になる。両社のエンジニアリングと顧客基盤を合わせれば、製造ライン一式の提案範囲を広げられる。

完全化を当初の必須目的としない部分的な支配取得では、売却株主と残存株主の選択を守ることが重要である。対象会社が賛同と応募推奨を分離した点は上場維持型の特徴となる。

読みどころ

上下限なしは応募量にかかわらず全数を取得し、支配割合を市場反応に委ねる設計だった。下限がないため子会社化保証はないが、35営業日で株主が連携効果と価格を比較できた。

73.38%は安定支配を確立する一方、少数株主を残す。73.09%との差は単元未満株を含む議決権分母と発行済株式分母の差であり、一方を削除せず出典基準を付けるべきである。

152円は終値136円に約12%、1か月平均127円に約20%、3か月平均117円に約30%、6か月平均110円に約38%高い。従来記録の3か月116円・31%は一次資料の117円・約30%と合わないため修正した。算術上の3か月比は29.91%で、開示の概数表現と計算値を矛盾なく併記できる。

応募者は152円で装置受注の波を現金化し、残存株主は澁谷工業との共同開発効果へ参加した。残る側は親会社取引と流動性低下を監視し、買い手は案件別の採算管理を負う。

会社IR、法定開示、取引所開示などを案件単位で照合しています。一次資料は2件、確認日は2026-07-16です。

条件と進捗

開始種別開始

案件区分TOB

スケジュール終了

応募期間2009-07-08 - 2009-08-26

イベント数2

上場・手続き上場方針不掲載

100株損益不掲載

3か月プレミアム+29.91%