検証済みTOB事例

インターニックスのTOB・MBO事例:メメック・グループ・リミテッド(Avnet)(2012-07-05公表・2012年収録)

インターニックス案件は、世界的な電子部品流通グループAvnetが日本の半導体商社を完全子会社化したクロスボーダー取引である。8,930,427株を取得して91.59%となり、非公開化へ進んだ。

主要条件

対象会社 インターニックス 2657
買付者 メメック・グループ・リミテッド(Avnet) インターニックス←メメック・グループ・リミテッド(Avnet)
TOB価格 買付総額は63億8000万円 比較基準株価: 354円
プレミアム +85.03% market_close_before_announcement
公開買付期間 2012-07-06 - 2012-08-20 代理人不掲載
最終進捗 成立(一次資料で結果確認) 2012-08-21 / インターニックスの株券等に対する公開買付報告書

TOB応募の確認事項

案件の読み方

条件メモ

買付価格は買付総額は63億8000万円、比較基準株価は354円です。

プレミアムは+85.03%で、分類は高プレミアムです。

公開買付期間は2012-07-06 - 2012-08-20、進行状況は終了として整理しています。

最終進捗は成立(一次資料で結果確認)、最終イベントは2012-08-21の「インターニックスの株券等に対する公開買付報告書」です。

確認ポイント

  • 高プレミアム案件では、競合提案、完全子会社化の必要性、シナジー説明、スクイーズアウト予定の有無を確認する。
  • インターニックスとメメック・グループ・リミテッド(Avnet)の資本関係、応募契約、買付予定数の下限・上限、成立後の上場維持または非公開化方針を確認する。
  • 最終判断では速報だけでなく、対象会社の意見表明、公開買付届出書、訂正届出書、結果公表を確認する。

一次資料に基づく案件別分析

確認した事実

  1. f333-structure 確認済み Avnetグループのメメック・グループ・リミテッドは、半導体商社インターニックスの普通株式と新株予約権を取得し、グローバルな製品・顧客基盤へ統合する完全子会社化TOBを実施した。

  2. f333-price 確認済み 普通株式は1株655円で、公表前営業日終値354円に85.03%、過去3か月平均347円に88.76%のプレミアムだった。新株予約権は買付者が行使できない条件等を踏まえ1個1円だった。

  3. f333-terms 確認済み 株式換算の買付予定数9,750,555株、下限6,500,696株、上限なしで、2012年7月6日から8月20日まで31営業日だった。下限以上なら全応募を取得する条件だった。

  4. f333-opinion 確認済み インターニックスは独立算定と利益相反管理を踏まえ、Avnetの世界的な供給網と顧客網を活用することが中長期成長に資するとして賛同し、普通株主へ応募を推奨した。

  5. f333-timing 確認済み 取引は2012-07-05に公表され、公開買付期間は2012-07-06から2012-08-20までだった。

  6. f333-result 確認済み 普通株式8,930,427株が応募され、下限を上回ったため全数取得された。新株予約権の応募はなかった。

  7. f333-ownership 確認済み 買付け後所有割合は91.59%となり、インターニックスは完全子会社化と上場廃止の手続へ進んだ。

背景

半導体商社はメーカーとの製品ライン、顧客設計への技術支援、在庫金融、世界的な供給調整が競争力になる。Avnetの規模とインターニックスの国内顧客接点を組み合わせる補完性があった。

景気循環と部品需給の変化が大きい業界では、上場会社単独より国際的な在庫・販売網へ統合する利点がある。一方、海外親会社による顧客配分や取扱製品の再編が国内事業へ与える影響も重要になる。

なぜこの取引が選ばれたか

下限6,500,696株は後続の完全子会社化を実行する支持量を確保し、上限なしで全応募を受ける設計だった。31営業日を設け、株主に価格と海外買収者の戦略を検討する時間を与えた。

応募8,930,427株は下限を大きく上回り全数取得された。91.59%まで集約したことで残存株主は少数となったが、TOBだけで100%を取得したわけではない。

プレミアムの読み方

655円は終値比85.03%、3か月平均比88.76%という大幅な上乗せだった。一次資料の普通株価格は655円であり、要約時に別の数字へ転記しないことが重要である。

少数株主の論点

株主は高いプレミアムで退出できる一方、世界的な半導体需要と供給網統合の上振れを手放した。Avnet側は日本市場への接点を得るが、在庫評価、顧客維持、メーカー契約統合のリスクを負う。

結果の評価

91.59%取得で完全子会社化は実行段階へ進んだ。成果は取扱製品数、設計採用件数、在庫回転、売掛債権、海外仕入比率、国内顧客維持、統合後の利益率で評価すべきである。

確認できない点・限界

開始届出書と結果報告書で、655円の価格、上下限、応募数、予約権応募なし、所有割合を確認した。統合後の製品ライン、在庫再配置、完全子会社化完了日、メーカー契約の維持率、国内顧客への供給条件は今回確認した資料範囲外である。

このTOBの位置づけ

案件タイプ

半導体商社はメーカーとの製品ライン、顧客設計への技術支援、在庫金融、世界的な供給調整が競争力になる。Avnetの規模とインターニックスの国内顧客接点を組み合わせる補完性があった。

景気循環と部品需給の変化が大きい業界では、上場会社単独より国際的な在庫・販売網へ統合する利点がある。一方、海外親会社による顧客配分や取扱製品の再編が国内事業へ与える影響も重要になる。

読みどころ

下限6,500,696株は後続の完全子会社化を実行する支持量を確保し、上限なしで全応募を受ける設計だった。31営業日を設け、株主に価格と海外買収者の戦略を検討する時間を与えた。

応募8,930,427株は下限を大きく上回り全数取得された。91.59%まで集約したことで残存株主は少数となったが、TOBだけで100%を取得したわけではない。

655円は終値比85.03%、3か月平均比88.76%という大幅な上乗せだった。一次資料の普通株価格は655円であり、要約時に別の数字へ転記しないことが重要である。

株主は高いプレミアムで退出できる一方、世界的な半導体需要と供給網統合の上振れを手放した。Avnet側は日本市場への接点を得るが、在庫評価、顧客維持、メーカー契約統合のリスクを負う。

会社IR、法定開示、取引所開示などを案件単位で照合しています。一次資料は2件、確認日は2026-07-16です。

条件と進捗

開始種別開始

案件区分TOB

スケジュール終了

応募期間2012-07-06 - 2012-08-20

イベント数2

上場・手続き上場方針不掲載

100株損益不掲載

3か月プレミアム+88.76%