検証済みTOB事例

ウィズのTOB・MBO事例:バンダイナムコホールディングス(2016-04-14公表・2016年収録)

ウィズの第二回TOBでは、既に55.02%を得たバンダイナムコホールディングスが一般株主へ560円を提示した。996,914株を取得して所有割合87.38%となり、完全子会社化へ進む支配基盤を固めた。この回の560円が市場株主に適用された実際の退出価格である。

主要条件

対象会社 ウィズ 7835
買付者 バンダイナムコホールディングス ウィズ←バンダイナムコホールディングス
TOB価格 560円 比較基準株価: 410円
プレミアム +36.59% market_close_before_initial_announcement
公開買付期間 2016-04-15 - 2016-05-24 代理人不掲載
最終進捗 成立(一次資料で結果確認) 2016-05-25 / ウィズの株券等に対する公開買付報告書

TOB応募の確認事項

案件の読み方

条件メモ

買付価格は560円、比較基準株価は410円です。

プレミアムは+36.59%で、分類は高プレミアムです。

公開買付期間は2016-04-15 - 2016-05-24、進行状況は終了として整理しています。

最終進捗は成立(一次資料で結果確認)、最終イベントは2016-05-25の「ウィズの株券等に対する公開買付報告書」です。

確認ポイント

  • 高プレミアム案件では、競合提案、完全子会社化の必要性、シナジー説明、スクイーズアウト予定の有無を確認する。
  • ウィズとバンダイナムコホールディングスの資本関係、応募契約、買付予定数の下限・上限、成立後の上場維持または非公開化方針を確認する。
  • 最終判断では速報だけでなく、対象会社の意見表明、公開買付届出書、訂正届出書、結果公表を確認する。

一次資料に基づく案件別分析

結論

ウィズの第二回TOBでは、既に55.02%を得たバンダイナムコホールディングスが一般株主へ560円を提示した。996,914株を取得して所有割合87.38%となり、完全子会社化へ進む支配基盤を固めた。この回の560円が市場株主に適用された実際の退出価格である。

確認した事実

  1. f154-purpose 確認済み バンダイナムコホールディングスは第一回でウィズの創業者等から支配持分を取得した後、残余株式を取得して完全子会社化するため第二回公開買付けを行った。

  2. f154-structure 確認済み 第二回価格560円は創業者等向け第一回価格145円より415円高く、一般株主の売却条件として設定された。

  3. f154-terms 確認済み 第二回は1株560円、2016年4月15日から5月24日までの24営業日で実施され、買付予定数の下限・上限はいずれもなかった。

  4. f154-price 確認済み 560円は一連の取引公表前営業日終値410円に36.59%、直近3か月平均374円に49.73%上乗せし、開始前終値558円には約0.4%高かった。

  5. f154-result 確認済み 第二回には996,914株が応募され、全株が取得された。買付け後の株券等所有割合は87.38%となった。

  6. f154-outcome 確認済み バンダイナムコホールディングスは第二回後、残余株式を株式併合等で取得し、ウィズを完全子会社化して上場廃止とする方針だった。

背景

第一回の役割は創業者等から過半数を移すことで、第二回は市場に残る株式を集めることだった。対象会社の玩具企画をIPグループへ完全に取り込み、開発、人材、販売、在庫判断を同じ組織で行う最終工程に当たる。

第一回145円との415円差は、売主の属性と交渉条件を反映する。一般株主に高い側を適用したため、二価格方式の存在そのものより、各価格の対象、独立算定、後続手続の同等対価を確認する方が有用である。

なぜこの取引が選ばれたか

第二回は下限なしで、応募株式を全て買う設計だった。既に過半数を支配していたので成立条件を置く必要は乏しく、目的は独立株主の賛否確認よりも、現金退出の窓口を提供して残余数を減らすことにあった。

87.38%は90%にわずかに届かないため、売渡請求ではなく株式併合など株主総会を介する整理が想定される水準である。それでも議決権の圧倒的多数を持つため、完全子会社化が否決される実務上の可能性は低かった。

プレミアムの読み方

560円は当初公表前終値410円比36.59%、3か月平均374円比49.73%で、一般株主に明確な上乗せを与えた。開始前終値558円との差約0.4%は、既知の買付価格へ市場が近づいた結果にすぎない。

少数株主の論点

応募株主は560円を直ちに受け取り、未応募株主は株式併合等で同額基準の金銭へ移る構図だった。上場企業として将来の玩具ヒットを享受する道は閉じるため、その可能性をどこまで価格に含めたかが残る論点である。

結果の評価

第二回は全応募取得で成立し、二段階買収は残余株式整理へ移行した。統合後に商品化速度、開発案件数、バンダイナムコIP採用数、在庫損失が改善したかを追うことで、非公開化の実質成果を測れる。

確認できない点・限界

この記録は560円の第二回を扱い、145円の第一回を同一価格の継続案件として統合しない。株式併合の完了日や非公開化後のウィズ単体業績は検証しておらず、将来ヒット商品のオプション価値も定量化していない。

このTOBの位置づけ

案件タイプ

第一回の役割は創業者等から過半数を移すことで、第二回は市場に残る株式を集めることだった。対象会社の玩具企画をIPグループへ完全に取り込み、開発、人材、販売、在庫判断を同じ組織で行う最終工程に当たる。

第一回145円との415円差は、売主の属性と交渉条件を反映する。一般株主に高い側を適用したため、二価格方式の存在そのものより、各価格の対象、独立算定、後続手続の同等対価を確認する方が有用である。

読みどころ

第二回は下限なしで、応募株式を全て買う設計だった。既に過半数を支配していたので成立条件を置く必要は乏しく、目的は独立株主の賛否確認よりも、現金退出の窓口を提供して残余数を減らすことにあった。

87.38%は90%にわずかに届かないため、売渡請求ではなく株式併合など株主総会を介する整理が想定される水準である。それでも議決権の圧倒的多数を持つため、完全子会社化が否決される実務上の可能性は低かった。

560円は当初公表前終値410円比36.59%、3か月平均374円比49.73%で、一般株主に明確な上乗せを与えた。開始前終値558円との差約0.4%は、既知の買付価格へ市場が近づいた結果にすぎない。

応募株主は560円を直ちに受け取り、未応募株主は株式併合等で同額基準の金銭へ移る構図だった。上場企業として将来の玩具ヒットを享受する道は閉じるため、その可能性をどこまで価格に含めたかが残る論点である。

会社IR、法定開示、取引所開示などを案件単位で照合しています。一次資料は2件、確認日は2026-07-16です。

条件と進捗

開始種別開始

案件区分TOB

スケジュール終了

応募期間2016-04-15 - 2016-05-24

イベント数2

上場・手続き上場方針不掲載

100株損益不掲載

3か月プレミアム+49.73%