検証済みTOB事例

リーバイ・ストラウス ジャパンのTOB・MBO事例:リーバイ・ストラウス・アンド・カンパニー(2019-10-11公表・2019年収録)

リーバイ・ストラウス ジャパンのTOBは、83.67%を保有する米国親会社が価格を1,400円から1,570円まで段階的に引き上げ、815,322株を取得した完全子会社化案件である。買付け後持分は97.76%となり、非公開化を進める支配比率へ到達した。

主要条件

対象会社 リーバイ・ストラウス ジャパン 9836
買付者 リーバイ・ストラウス・アンド・カンパニー リーバイ・ストラウス ジャパン←リーバイ・ストラウス・アンド・カンパニー
TOB価格 1,570円 比較基準株価: 1,094円
プレミアム +43.51% market_close_before_announcement
公開買付期間 2019-10-15 - 2019-12-03 公開買付代理人: 野村證券株式会社
最終進捗 成立(一次資料で結果確認) 2019-12-04 / リーバイ・ストラウス ジャパン株式会社株券に対する公開買付報告書

TOB応募の確認事項

案件の読み方

条件メモ

買付価格は1,570円、比較基準株価は1,094円です。

プレミアムは+43.51%で、分類は高プレミアムです。

公開買付期間は2019-10-15 - 2019-12-03、進行状況は終了として整理しています。

最終進捗は成立(一次資料で結果確認)、最終イベントは2019-12-04の「リーバイ・ストラウス ジャパン株式会社株券に対する公開買付報告書」です。

確認ポイント

  • 高プレミアム案件では、競合提案、完全子会社化の必要性、シナジー説明、スクイーズアウト予定の有無を確認する。
  • リーバイ・ストラウス ジャパンとリーバイ・ストラウス・アンド・カンパニーの資本関係、応募契約、買付予定数の下限・上限、成立後の上場維持または非公開化方針を確認する。
  • 最終判断では速報だけでなく、対象会社の意見表明、公開買付届出書、訂正届出書、結果公表を確認する。

一次資料に基づく案件別分析

結論

リーバイ・ストラウス ジャパンのTOBは、83.67%を保有する米国親会社が価格を1,400円から1,570円まで段階的に引き上げ、815,322株を取得した完全子会社化案件である。買付け後持分は97.76%となり、非公開化を進める支配比率へ到達した。

確認した事実

  1. f837-base 確認済み 米国親会社リーバイ・ストラウス・アンド・カンパニーは開始前に4,840,440株、83.67%を保有し、日本法人を連結子会社としていた。

  2. f837-negotiation 確認済み 親会社は2019年9月25日に1,400円、10月2日に1,470円を提示し、対象会社との協議を経て10月8日に1,570円へ引き上げた。

  3. f837-price 確認済み 価格1,570円は2019年10月10日終値1,094円に43.51%、過去3か月平均1,137円に38.08%のプレミアムだった。

  4. f837-purpose 確認済み 対象会社はTOBに賛同して応募を推奨し、親会社は残存全株取得とリーバイ・ストラウス ジャパンの非公開化を予定した。

  5. f837-terms 確認済み 買付予定数に上限・下限を設けず、2019年10月15日から12月3日までの34営業日に応募された株式を全て取得する条件だった。

  6. f837-result 確認済み 815,322株が応募されて全て買い付けられ、親会社の買付け後所有割合は97.76%となった。

背景

親会社は開始前から日本法人の8割超を保有しており、TOBは新たな支配権取得ではなく、残る約16%の少数株主を整理する取引だった。上場維持よりグローバルブランド運営との一体化を優先する構造である。

価格協議は1,400円、1,470円、1,570円と二度増額された。最初の提案から最終価格までの上昇率は12.14%で、対象会社側の検討と交渉が株主の受取額に具体的な差を生んだ。

なぜこの取引が選ばれたか

上限も下限も置かず全応募を買う条件は、親会社が既に83.67%を持ち、成立数量に依存せず残存株回収を進められる立場を反映する。34営業日の応募期間と応募推奨により少数株主へ現金化の窓口を示した。

815,322株の取得で持分は97.76%に達した。TOBだけでは全株取得に至らなかったものの、後続の少数株主整理を実行できる水準であり、完全子会社化の手続上は十分な成果だった。

プレミアムの読み方

1,570円は直前終値比43.51%、3か月平均比38.08%だった。支配株主が既に8割超を保有する案件でも約4割のプレミアムを付け、さらに交渉で170円上積みしたことは、流動性の低い残存株に明確な退出価値を与えた。

少数株主の論点

一般株主は親会社が圧倒的多数を持つため経営方針へ影響しにくく、上場廃止後の換金制約も見込まれた。1,570円での応募は確実な出口である一方、非公開化後のブランド再成長には参加できないため、提示価格の十分性が判断の中心となった。

結果の評価

全応募815,322株が買い付けられ、親会社は97.76%へ上昇した。段階的増額で応募を促し、下限なしでも後続手続が容易な持分を獲得したため、完全子会社化の第一段階として成功したと評価できる。

確認できない点・限界

TOB後の売渡請求等による最終的な100%化、上場廃止日、非公開化後の国内事業成績は今回の資料範囲で追っていない。価格交渉の各提案に対する対象会社の内部判断資料も公開部分を超えて検証できない。

このTOBの位置づけ

案件タイプ

親会社は開始前から日本法人の8割超を保有しており、TOBは新たな支配権取得ではなく、残る約16%の少数株主を整理する取引だった。上場維持よりグローバルブランド運営との一体化を優先する構造である。

価格協議は1,400円、1,470円、1,570円と二度増額された。最初の提案から最終価格までの上昇率は12.14%で、対象会社側の検討と交渉が株主の受取額に具体的な差を生んだ。

読みどころ

上限も下限も置かず全応募を買う条件は、親会社が既に83.67%を持ち、成立数量に依存せず残存株回収を進められる立場を反映する。34営業日の応募期間と応募推奨により少数株主へ現金化の窓口を示した。

815,322株の取得で持分は97.76%に達した。TOBだけでは全株取得に至らなかったものの、後続の少数株主整理を実行できる水準であり、完全子会社化の手続上は十分な成果だった。

1,570円は直前終値比43.51%、3か月平均比38.08%だった。支配株主が既に8割超を保有する案件でも約4割のプレミアムを付け、さらに交渉で170円上積みしたことは、流動性の低い残存株に明確な退出価値を与えた。

一般株主は親会社が圧倒的多数を持つため経営方針へ影響しにくく、上場廃止後の換金制約も見込まれた。1,570円での応募は確実な出口である一方、非公開化後のブランド再成長には参加できないため、提示価格の十分性が判断の中心となった。

会社IR、法定開示、取引所開示などを案件単位で照合しています。一次資料は2件、確認日は2026-07-15です。

条件と進捗

開始種別開始

案件区分TOB

スケジュール終了

応募期間2019-10-15 - 2019-12-03

イベント数3

上場・手続き上場方針不掲載

100株損益不掲載

3か月プレミアム+38.08%