検証済みTOB事例

創通のTOB・MBO事例:バンダイナムコホールディングス(2019-10-09公表・2019年収録)

創通のTOBは、バンダイナムコホールディングスが1株3,100円で8,683,500株を取得し、既保有分と合わせて約82.05%へ高めた完全子会社化案件である。創業家側49.20%の応募契約が成立下限を構成し、非公開化の道筋を事前に固めていた。

主要条件

対象会社 創通 3711
買付者 バンダイナムコホールディングス 創通←バンダイナムコホールディングス
TOB価格 3,100円 比較基準株価: 1,865円
プレミアム +66.22% market_close_before_announcement
公開買付期間 2019-10-10 - 2019-11-25 代理人不掲載
最終進捗 成立(8,683,500株取得、バンダイナムコ約82.05%、非公開化) 2019-11-26 / 公開買付け成立、8,683,500株を取得

TOB応募の確認事項

案件の読み方

条件メモ

買付価格は3,100円、比較基準株価は1,865円です。

プレミアムは+66.22%で、分類は高プレミアムです。

公開買付期間は2019-10-10 - 2019-11-25、進行状況は終了として整理しています。

最終進捗は成立(8,683,500株取得、バンダイナムコ約82.05%、非公開化)、最終イベントは2019-11-26の「公開買付け成立、8,683,500株を取得」です。

確認ポイント

  • 高プレミアム案件では、競合提案、完全子会社化の必要性、シナジー説明、スクイーズアウト予定の有無を確認する。
  • 創通とバンダイナムコホールディングスの資本関係、応募契約、買付予定数の下限・上限、成立後の上場維持または非公開化方針を確認する。
  • 最終判断では速報だけでなく、対象会社の意見表明、公開買付届出書、訂正届出書、結果公表を確認する。

一次資料に基づく案件別分析

確認した事実

  1. f836-base 確認済み バンダイナムコホールディングスは開始前に創通株3,340,000株、22.79%を保有し、創通を持分法適用関連会社としていた。

  2. f836-agreements 確認済み 創業家個人の4,290,000株と資産管理会社の2,920,000株、合計7,210,000株、49.20%について応募契約があり、その合計が買付予定数の下限だった。

  3. f836-price 確認済み 価格3,100円は2019年10月8日終値1,865円に66.22%、過去3か月平均1,905円に62.73%のプレミアムだった。

  4. f836-purpose 確認済み 対象会社はTOBに賛同して応募を推奨し、バンダイナムコは創通の全株式取得と上場廃止を予定した。

  5. f836-result 確認済み 2019年10月10日から11月25日までに8,683,500株が応募し、下限7,210,000株を上回ったため全て買い付けられた。

  6. f836-ownership 確認済み 決済後のバンダイナムコの保有は12,023,500株となり、自己株式控除後株式数に対する比率は約82.05%で、残存株取得手続と非公開化へ進んだ。

背景

創通はアニメーション作品の企画・制作とキャラクター版権管理を担い、バンダイナムコとはガンダムを含むIP事業で長い関係があった。買収者は既に22.79%を持つ持分法適用先をグループ内へ完全統合する立場だった。

創業家個人と資産管理会社の計7,210,000株は対象会社の約半数を占めた。これを下限と同数で応募契約に結び付けたため、契約が履行されればTOB成立条件を満たす設計になっていた。

なぜこの取引が選ばれたか

IPの企画、権利管理、商品展開を同一グループで連動させることが取引の中核であり、上場会社間の調整より迅速な投資判断を目指した。対象会社はこの完全子会社化方針を企業価値向上に資すると判断して応募を推奨した。

応募8,683,500株は契約済み大口分を1,473,500株上回った。既保有3,340,000株と合わせて12,023,500株となり、後続の残存株整理を進められる8割超の持分が確保された。

プレミアムの読み方

3,100円は直前終値比66.22%、3か月平均比62.73%で、基準期間による差が小さい厚いプレミアムだった。大口応募契約で成立確度が高い状況でも一般株主と同一価格を示し、非公開化への応募誘因を強くした。

少数株主の論点

一般株主は市場価格を大きく上回る3,100円で売却でき、応募しない場合も最終的に非公開化手続の対象となる見通しだった。一方、創業家との契約が成立条件を満たすため、少数株主の集合的な拒否で案件を止める余地は限定的だった。

結果の評価

TOBは下限を上回って成立し、バンダイナムコは約82.05%へ上昇した。IP事業の完全統合に必要な支配基盤を得た点で成功し、残存株を後続手続で取得して上場廃止へ進むという当初計画にも整合する結果だった。

確認できない点・限界

約82.05%は一次資料の保有株数と自己株式控除後株式数から算出した比率である。本分析は完全子会社化後のIP収益、ライセンス条件、制作投資の変化を追跡せず、プレミアムの回収効果も評価していない。

このTOBの位置づけ

案件タイプ

創通はアニメーション作品の企画・制作とキャラクター版権管理を担い、バンダイナムコとはガンダムを含むIP事業で長い関係があった。買収者は既に22.79%を持つ持分法適用先をグループ内へ完全統合する立場だった。

創業家個人と資産管理会社の計7,210,000株は対象会社の約半数を占めた。これを下限と同数で応募契約に結び付けたため、契約が履行されればTOB成立条件を満たす設計になっていた。

読みどころ

IPの企画、権利管理、商品展開を同一グループで連動させることが取引の中核であり、上場会社間の調整より迅速な投資判断を目指した。対象会社はこの完全子会社化方針を企業価値向上に資すると判断して応募を推奨した。

応募8,683,500株は契約済み大口分を1,473,500株上回った。既保有3,340,000株と合わせて12,023,500株となり、後続の残存株整理を進められる8割超の持分が確保された。

3,100円は直前終値比66.22%、3か月平均比62.73%で、基準期間による差が小さい厚いプレミアムだった。大口応募契約で成立確度が高い状況でも一般株主と同一価格を示し、非公開化への応募誘因を強くした。

一般株主は市場価格を大きく上回る3,100円で売却でき、応募しない場合も最終的に非公開化手続の対象となる見通しだった。一方、創業家との契約が成立条件を満たすため、少数株主の集合的な拒否で案件を止める余地は限定的だった。

会社IR、法定開示、取引所開示などを案件単位で照合しています。一次資料は2件、確認日は2026-07-15です。

条件と進捗

開始種別開始

案件区分TOB

スケジュール終了

応募期間2019-10-10 - 2019-11-25

イベント数3

上場・手続き非公開化手続へ

100株損益不掲載

3か月プレミアム+62.73%