三田証券
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TOBへの応募手続き
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買付価格は930円、比較基準株価は534円です。
プレミアムは+74.16%で、分類は高プレミアムです。
公開買付期間は2021-01-28 - 2021-07-28、進行状況は終了として整理しています。
最終進捗は撤回(一次資料で結果確認)、最終イベントは2021-07-28の「日邦産業株式会社株券に対する公開買付撤回届出書」です。
日邦産業へのTOBは、19.73%を持つフリージア・マクロスが930円で最大27.57%まで買い増そうとした敵対的案件である。価格は3か月平均比81.29%と厚かったが、対象会社は上限付き取得の強圧性と提案の具体性不足を理由に反対し、差別的行使条件付き新株予約権を発動した。裁判手続と期間延長が半年続いた末、買付者は2021年7月28日に撤回し、株式取得はゼロに終わった。
f1046-structure 確認済み フリージア・マクロスは日邦産業株式1,796,700株、19.73%を保有していた。取得上限714,800株、下限25,000株を設定し、成立後は最低20.00%、最大27.57%として持分法適用会社化と影響力拡大を狙った。
f1046-purpose 確認済み 買付者は日邦産業のPBRが1倍を大きく下回る原因を経営改善意識の不足と捉え、販路拡大とグループからの直接仕入れによるコスト低下を提案した。価格は2020年9月末の1株純資産930.26円を基準に930円とした。
f1046-price 確認済み 930円は公表決定前の2021年1月26日終値534円に74.16%、1か月平均528円に76.14%、3か月平均513円に81.29%、6か月平均509円に82.71%のプレミアムを加えた価格だった。
f1046-opposition 確認済み 日邦産業取締役会は本件に反対し、買付者との協議が尽くされていないこと、上限付き取得では株主の応募が経営権取得への賛同を意味しないこと、事業計画やシナジーの具体性が不足することなどを問題視した。
f1046-defense 確認済み 日邦産業は買収防衛策に基づき、買付者などを行使対象から外す差別的条件付き新株予約権の無償割当てを決議した。買付者は差止めを求めたが、名古屋高裁では保全抗告が棄却され、最高裁への抗告手続を続けた。
f1046-duration 確認済み 公開買付期間は当初の終了予定から繰り返し延長され、最終届出上は2021年1月28日から8月12日までの132営業日となった。実際には買付者が7月27日に撤回を決定し、7月28日に撤回を公表した。
f1046-trigger 確認済み 日邦産業は新株予約権の株式対価による取得を7月30日に実施する一方、7月28日までにTOBが撤回されれば予約権を無償取得する方針とした。差止仮処分が認められる見通しを得られず、買付者は申立てを取り下げ、抗告の棄却に相当すると判断した。
f1046-result 確認済み TOBは2021年7月28日に撤回され、応募株式の決済や取得は行われなかった。買付者は資本業務提携を目指す方針自体は維持すると記したが、本件による20%超への持分引上げは実現しなかった。
フリージア・マクロスは既に20%直前まで日邦産業株を持ち、持分法適用会社化を望んでいた。25,000株だけ取得すれば20%に達するため、下限は極めて低く、上限まで集まらなくても経営への影響力を一段上げられる。完全買収の資金負担を負わず、上場を維持したまま約4分の1を握ることが数量設計の中心だった。
買付者は純資産930.26円に対して株価528円、PBR約0.57倍という割安さを経営改善の遅れと結びつけた。他方、日邦産業は販路や仕入れの説明だけでは自社の複数事業を改善する道筋が不十分とし、事前協議を経ない大株主化を拒んだ。低PBRという観察は共有できても、原因診断と改善主体の適格性について当事者の評価が正面から衝突した。
930円を1株純資産とほぼ一致させた価格は、簿価割れ解消という買付者の主張を株主に直感的に示す。直前終値比74.16%の現金条件は経営陣の反対を越えて応募を集める力を持つ一方、上限714,800株なので応募株主全員が売り切れる保証はない。価格の魅力と支配影響力への賛同を切り分けにくいことが、対象会社の防衛論の核心だった。
日邦産業の新株予約権は買付者を希薄化し、一般株主には株式対価を与える構造で、TOBを続ける経済合理性を大きく削る。差止めが認められなければ買付者だけが不利益を受けるため、裁判所判断が実質的な成否を左右した。対象会社が撤回期限を示して無償取得の出口も設けたことで、買付者には希薄化を受け入れるか撤回するかという明確な選択が迫られた。
930円は1月26日終値534円比74.16%、3か月平均513円比81.29%であり、開始届出日の前日終値528円比76.14%とは基準日が異なる。公表前基準で評価するなら74.16%を直前日プレミアムとし、3か月値へ同じ率を流用してはならない。純資産額を丸めた価格には分かりやすさがある一方、独立したDCFによる将来収益評価ではなく、上限付き少数持分取得でもあるため、価格だけで経営提案の妥当性までは証明しない。
株主は930円の利益確定機会を得たが、上限超過なら按分され、残存株は買付者と現経営陣の対立下に置かれる。さらに新株予約権の発動、裁判、期間延長により、応募中の資金拘束と株価変動の不確実性が通常案件より大きかった。TOBへの応募をフリージア・マクロスの経営関与への賛成票と扱えないという日邦産業の指摘には、こうした上限付き条件に固有の合理性がある。
最終結果は成立ではなく撤回である。予定期間は132営業日まで延びたものの、新株予約権の有償取得日が迫り、差止仮処分が認められる見通しを得られなかった買付者は申立てを取り下げた。よって20%超への買い増しも応募株の決済もなく、日邦産業の対抗措置が本TOBを阻止した。開始時の930円や最大27.57%だけを残すデータは、半年後の決定的な帰結を欠く。
本分析は開始届出書、日邦産業の反対・対抗措置資料及び撤回届出書に基づく。最高裁で実体判断が示された案件ではなく、買収防衛策の法的妥当性を一般化するものではない。撤回時点の応募数、その後の両社協議、フリージア・マクロスの既存19.73%持分の変動、日邦産業の業績・PBR改善も検証していない。
フリージア・マクロスは既に20%直前まで日邦産業株を持ち、持分法適用会社化を望んでいた。25,000株だけ取得すれば20%に達するため、下限は極めて低く、上限まで集まらなくても経営への影響力を一段上げられる。完全買収の資金負担を負わず、上場を維持したまま約4分の1を握ることが数量設計の中心だった。
買付者は純資産930.26円に対して株価528円、PBR約0.57倍という割安さを経営改善の遅れと結びつけた。他方、日邦産業は販路や仕入れの説明だけでは自社の複数事業を改善する道筋が不十分とし、事前協議を経ない大株主化を拒んだ。低PBRという観察は共有できても、原因診断と改善主体の適格性について当事者の評価が正面から衝突した。
930円を1株純資産とほぼ一致させた価格は、簿価割れ解消という買付者の主張を株主に直感的に示す。直前終値比74.16%の現金条件は経営陣の反対を越えて応募を集める力を持つ一方、上限714,800株なので応募株主全員が売り切れる保証はない。価格の魅力と支配影響力への賛同を切り分けにくいことが、対象会社の防衛論の核心だった。
日邦産業の新株予約権は買付者を希薄化し、一般株主には株式対価を与える構造で、TOBを続ける経済合理性を大きく削る。差止めが認められなければ買付者だけが不利益を受けるため、裁判所判断が実質的な成否を左右した。対象会社が撤回期限を示して無償取得の出口も設けたことで、買付者には希薄化を受け入れるか撤回するかという明確な選択が迫られた。
930円は1月26日終値534円比74.16%、3か月平均513円比81.29%であり、開始届出日の前日終値528円比76.14%とは基準日が異なる。公表前基準で評価するなら74.16%を直前日プレミアムとし、3か月値へ同じ率を流用してはならない。純資産額を丸めた価格には分かりやすさがある一方、独立したDCFによる将来収益評価ではなく、上限付き少数持分取得でもあるため、価格だけで経営提案の妥当性までは証明しない。
株主は930円の利益確定機会を得たが、上限超過なら按分され、残存株は買付者と現経営陣の対立下に置かれる。さらに新株予約権の発動、裁判、期間延長により、応募中の資金拘束と株価変動の不確実性が通常案件より大きかった。TOBへの応募をフリージア・マクロスの経営関与への賛成票と扱えないという日邦産業の指摘には、こうした上限付き条件に固有の合理性がある。
会社IR、法定開示、取引所開示などを案件単位で照合しています。一次資料は3件、確認日は2026-07-15です。
開始種別開始
案件区分TOB
スケジュール終了
応募期間2021-01-28 - 2021-07-28
イベント数4
上場・手続き上場方針不掲載
100株損益不掲載
3か月プレミアム+81.29%